京都あすなろ教室

塾長の挨拶

〜開塾11年目を迎えて〜


2010年の4月に、私はこの「京都あすなろ教室」を立ち上げました。
その頃は不登校児が急激に増え、大きな社会問題となりつつある頃でした。
あれから十年が経過しました。
不登校児は減ったでしょうか?
悲しいかな、そうではないようです。

この十年間で、小学生、中学生、高校生の不登校児と出会い、接してきました。その親御さんともいろんな対話を交わしました。
月並みな物言いになりますが、いろんな「物語」がありました。
が、ここでいろんな物語――過去を振り返ることはしません。
「振り向くな。うしろには夢がない」
敬愛する寺山修司の箴言が頭を掠めます。
やり直しのきかない「昨日」ではなく、まだ訪れぬ遠い「明日」でもなく、見つめるべきは「今、ここ」です。
今、この瞬間にできることを探し、それを実践する教室で在りたいと考えています。

このたび、講師の力を借りて、教室のホームページを一新することにしました(2020年5月)。
十年前に作ったホームページには「不登校児を東大へ」という大仰とも取れる惹句を私は掲げました。
早稲田大学、京都大学に教え子を送り込むことはできましたが、東京大学へ合格した教え子はまだいません。いつか叶ったらいいな、と思いつつ、今現在の私が最も重視しているのは、「偏差値」や「学歴」――受験の成否ではありません。
では、何を重んじているのか?
一言でいえば、教え子の心身の健康です。
不安と焦りのない生活。穏やかで朗らかな毎日を教え子が送ってくれること。宮沢賢治の言葉を借りれば、「本当の幸い」というやつでしょうか。それを私は望んでいます。
「サボる」という意味ではなく「楽で、愉しい生活」を教え子には送って欲しい。その中で、善き仲間と出会い、魅力的な男女と善き物語を共有してほしい――ただただそう願っています。
京都大学の現役大学生、大学院生を中心とした講師陣とともに、不登校児(および高校中退者)が自らの人生を主体的に切り拓くためのお手伝いをさせてもらうのが、この京都あすなろ教室です。
不登校児本人は言わずもがな、我が子の不登校で悩み苦しむお母さん、お父さんの「リアルな味方」になりたいと私は考えています。
このホームページをご覧になって、この教室に興味を抱かれた方は、ぜひ私にご連絡をください。
強引な入塾勧誘などは一切しないとお約束します。選択肢はうちの他にもたくさんあることを私は知っています。すべての不登校児にとって京都あすなろ教室が「最善の選択」だと自惚れるほど愚かでもありません。
まずは、入塾するかしないかは脇へ置き、柔らかな気持ちで語らいましょう。私に、あなたの「今、ここ」に在る現実を聞かせてほしいのです。
もしかしたら、力になれるかも知れません。待望の突破口を提示してみせることが私にはできるかも知れません。
繰り返します。まず、ご連絡をください。そこから、すべてがはじまります。こどもが動けないなら、まず親が動く。大事なことだと思われます。
専門家は「見守りましょう」と言います。
親なら子を見守るのは当たり前です。
「見守るだけでなく、動きましょう」
不登校児の親御さんに私はそう言いたいです。

2020年の春からは「オンライン授業」もはじめました。
京都には遠くて通えない、という地域にお住まいの方もご自宅で京都あすなろ教室の講師たちと学んでいただけます(完全マンツーマン方式)。北海道、沖縄、東京……どんな街に暮らす不登校児(高校中退者)でも、私と講師陣は歓迎します。

主演はこども。共演者は講師たち。塾長の私は脇役であり、プロデューサー。親御さんもまた重要な脇役であり、「最前列」で見守るオーディエンスでもあります。
みんながひとつの物語を共有し、笑い合って、最後に「出会えてよかったね」と言い合えるようなハッピーエンドを目指して、ともに歩みましょう。

ご連絡をこころよりお待ちしています。


【塾長プロフィール】
守内祐司……1973年5月2日、京都市生まれ。1992年春、京都成章高校を卒業し、早稲田大学教育学部敎育心理学科へ進む。いくつかの職業を経て、2010年4月、京都あすなろ教室を開く――。
趣味は水泳とアクアビクス。尊敬する人物は、ゴータマ・ブッダ、ビートたけし、イチロー。現在はシーズー犬の「純」と、京都の東端に暮らす。
サービス名

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