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卒業生のお母さんからのメッセージ
「あすなろ教室に我が子を通わせて…」上田かがり
15歳の息子の異変を初めて知ったのは、高一の秋のことでした。
それまで、多少の悩みはあっても、元気に通えていると思っていた私には、まさに青天の霹靂でした。
まずは息子の心身を休ませよう。過敏性腸症候群…。この病気を知ろう。学校への連携を取ろう。なんとかして復学出来るようにしよう。
頭の中を色々な思いが駆け巡りました。
そして同時に、こんなギリギリの状態にまでなっている息子に気付かなかった自分を責めました。
それからは、息子は学校に行かないといけない、というしがらみと戦い続けました。
私は学校に行かせないといけない、というエゴと戦い続けました。
その当時は、学校に戻ることが最良の方法だと信じていました。勉強のみならず、学校生活を通して得る経験を息子が失うなんて、辛すぎて考えられませんでした。
でも今思うと、他にいくらでも道はあるんだ、いくらでもやり直せるから大丈夫だよと、示してあげることが出来なかった自分の器の小ささに、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
息子は公立高校を中退し、通信制高校に進みますが、そこでも学校に足は向きませんでした。
そんな中でもまだ、なんとか学校に行ってほしいと思わずにいられない私がいました。
2年ほどの歳月が流れ、もうどうしたらいいのか分からずに途方に暮れてました。
でも、私は絶対に息子の人生を諦めたくありませんでした。
もっと親として出来ることがあるはずだ、何かヒントがないかとネットを検索する日々が続いていたある日、京都あすなろ教室を見つけました。
それまでに行った塾は、アンケートを書いてみたり、話を聞いてもらったりしても、何か具体的な話がなく、いつも肩透かしのような気分になっていました。
でもあすなろ教室では、具体的に息子の将来の話が出来ました。初めての感触でした。
帰ってすぐに息子に話をしました。
今まで何を言ってもいい反応が得られなかった息子が、はじめて話を聞いてみたいと言いました。
その後、塾長先生と話をし、大学受験を目指すことを決めました。
……これが大まかな、入塾までの話です。
入塾前まで、様々な場所へ話を聞きにいったり、実際に通ったりしていました。
(カウンセリング、不登校児を支援する機関、病院、思いつくあらゆる場所です。)
でも、親子共々、ここなら、という場所には巡り合えませんでした。
あすなろ教室は何が違っていたのか。一言で言うとリアリティでした。
真剣に向き合ってくださるのはもちろん、息子が人生を好転させるために選んだ大学受験に、先生方の数々の経験から得られるスキルと、その時々の息子に合わせた機知に富んだプランを示し続けてくださいました。
そうして息子はなんとか最後まで走り抜けました。
今となっては、なんて貴重な経験をしたのだろうと思います。
関わっていただいた全ての先生への感謝と、最後までがんばり抜いた息子への誇りで胸がいっぱいです。
そして何より、一番よかったと思うことは、息子が自分を取り戻せたことです。
私はこの経験を通じて、自分で自分を承認できること、それ以外は大した問題じゃないと思うようになりました。
もし今しんどくて、今どうにかして自分を変えたいという方がこの文章を読んでくださっていたら、どうぞあすなろ教室の門を一度たたいてみて頂きたいです。
息子も私も、これからも試行錯誤の日々が続きます。
こちらでの2年間で得たものを自分のためだけでなく、少しでも誰かのお役に立てることで返すことが出来たらと、微力ながら、願うばかりです。
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