京都あすなろ教室

不登校児の親御さんへ

2010年にこの教室を立ち上げて、今年(2024年)で京都あすなろ教室も15年目を迎えました。
その14年強の塾長生活で、不登校児本人よりも深く悩み、迷い、傷ついている親御さんを私はたくさん見てきました。
愛する我が子が不登校に陥り、やがて「長期化」の気配を見せはじめると、親御さんは焦ります。不安に駆られます。当たり前の話です。
そして自然な流れとして、精神科や心療内科の医師、臨床心理士、各種カウンセラーらに救いを求めます。関連書を読み漁ったり、勉強会に参加するなどして熱心に「研究」するお母さん(お父さん)も少なくありません。
が、専門家の多くは、「【がんばれ】は禁句です」とか「見守りましょう」とか「待ちましょう」とか、ふわっとした言辞を並べ立てるだけで、リアルな戦略と計画を伝授してくれない。何のために必要なのかよくわからない向精神薬や睡眠薬を処方して終わり、といった無責任な医者すら、(数多)存在します……。それっぽい書籍に手を伸ばしても、リアリティーのない言葉の連なりにゲンナリさせられて本を閉じるのが関の山。

そうこうしているうちに、不登校は永続化し、先はまったく見えないばかりか、眼前の景色はどんどん暗くなっていく。学校の担任の先生と話しても手応えがなく、家族や親友にもいろんな意味で相談しにくかったり……。そんな流れの中で、幾つもの失望を味わいながらも、「どこかに突破口はないものか」と、「不登校児対応」を謳う塾や施設を巡ることになります。しかし、そこでも、返ってくるのはリアルではない一般論と、やたら流暢なセールストークだけ。暗闇は何一つ明るく照らされることなく、こころの痛みと不安と焦りはますます増してゆく……。そんな、まさに「八方塞がり」というべき状態で親御さんは、京都あすなろ教室にやって来ます。
「なんで、うちは最後やねん」と苦笑まじりに思いつつ、私は(藁をもすがるような思いでやって来る)親御さんと向き合ってきました。
たとえばです。「がんばれ」という言葉は決して禁句ではありません。ふつーに使っていい言葉です。だって、頑張っていない子どもに「がんばれ」って声をかけるのは自然なことでしょう?
無論、苦しんでいる子をさらに追い詰めるような、脅迫的な、こどものこころを圧迫するような「がんばれ」は論外です。でも、自然な「がんばれ」は在っていいのではないでしょうか。

そもそも禁句なんてないです。親御さんも言いたいことを言っていい。言ってみて、自分の誤り、間違いに気づけば、訂正して真摯に謝ればいいんです。それが健全なコミュニケーションではないでしょうか?
我が子にビクビクして、腫れ物に触るように接して、必要以上に言葉を選んでいるうちに何も言えなくなってしまい、事態は悪化する一方。不登校を続けながらも家庭内では王様(王女)のように「君臨」する不登校児と物言えぬ苦しい親……そういう悪夢のような、いびつな親子関係を私は何度も――本当に何件も――この目で見てきました。
そろそろやめませんか、その「しんどい物語」。そろそろ本気で変えませんか、この「しんどすぎるリアル」を。

「見守りましょう」と医師や専門家は訳知り顔で言うけれども、いつまで見守ればいいのか。どう見守ればいいのか。見守った果てには何が待ち受けているのか。そういったリアルを事細かに説明した上での「見守りましょう」なら、まだわかります。が、リアルで明確な「処方箋」を指し示すことのできる専門家は少数派のようです。
私は常々こう考えています。
見守るより、まず動こうよ、と。本人が動けなくなってしまっているなら、なおさら親が動きましょうよ、と。
動かないと景色は微塵も変わりません。
1センチ動けば、1センチ分の景色が変わる。
まず、親が諦めずに動く。上述したように、専門家たちに辟易させられながらも、それでも諦めずに、動き続ける。道を探し続ける。
そして、やがて選択肢(もしかしたら、と思う塾など)が見つかったら、子どもにそれを提示して、その選択肢の内容を自分の言葉で説明するのです。
どうか、京都あすなろ教室をその選択肢のひとつに加えてください。

塾長の私はまったく大した人間ではありません。凡庸な中年男です。が、講師陣の質の高さにだけは自信があります。うちの講師たちなら、あなたの大切なお子さんに明るい道標を示すことができるのではないか。そう信じています。
まずは、お気軽にお電話をください(問い合わせフォームからのメールでも勿論構いません)。そして、いろんな話をしましょう。
書き換えられない過去よりも、「これから」を含む「今」の話を私はしたいです。
もしかすると、京都あすなろ教室が待望の「突破口」となるかも知れません。そうでない場合も、しがない選択肢が一個消えるだけです。
強引な勧誘などは致しません。強引な勧誘の末に入塾したって、誰もハッピーにはなりませんし、楽しくないから、私は勧誘には熱心ではありません。
とにかくまずはお気軽にご連絡をください。

京都あすなろ教室 塾長・守内祐司 2024年4月1日

【塾長プロフィール】
守内祐司……1973年、京都市生まれ。早稲田大学教育学部教育学科中退。趣味は将棋、ウォーキング、料理。

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