京都あすなろ教室

山本 源大

京都大学大学院教育学研究科在籍・佐賀県立致遠館高校出身


はじめまして。講師の山本と申します。

「どんな講師がいるんだろう?」「どんな講師と一緒に勉強するのだろう?」

そういう疑問を持って、このページを開いて下さったと思います。ここでは、そうした疑問に自分なりに答えてみたいと思いますが、ただし少し違った角度から説明させてください。というのも、実は自己紹介というのが、すごく苦手なので…。遠回しになりますが、少々お付き合いください。

自己を語ること、それは「自分とは何者か?」という問いに対して答えを与えることです。しかし、「自分とは何者か?」という問いに答えることは、そもそも可能なのでしょうか。

例えば、確かに頭のいい人は「頭がいい」という特徴だけで、先生にも生徒にも自分の個性を認めてもらえます。しかし、それは学校という限られた環境の中で成績がいいという事実にすぎません。学校で学んだことがあまり役立たない場所では、残念ながら、その価値は認めてもらえない。そうなると、「頭がいい」ことは個性としてあまり意味を持たなくなってしまいます。もしその人が「頭がいい」ことだけを自分の個性だと思っていたのであれば、今までとは逆に、自分のできないことばかりが思いつき、生きる意味がわからなくなり、自分が情けなくなって、遂には死んでしまいたいと思ったりするかもしれません。

一言で言って、「自分とは何者か?」という問いに答えることは極めて困難ですし、暴力的です。これを問いはじめた時には、自分のことを自分で認めきれなくなる不安、あるいは他人から自分を認めてもらえなくなる不安、そうした不安に直面しなければいけなくなってしまいます。私が自己紹介が苦手なのは、もしかしたら、そうした不安にさらされたくないからなのかもしれません。

では、皆さんはどうでしょうか。「自分は友達として認めてもらえてないのではないか?」とか「自分には何もいいところがないのではないか?」とか、そうした絶望感や虚無感に悩まされることはありませんか。

ここで働く講師たちは、多かれ少なかれ、そうした悩みを経験して今に至ります。ですが、それぞれが自分なりにそうした悩みと向き合い続ける方法、悩み方の技を習得しています。私たちはその技をぜひともヒントにしてもらえたら嬉しいなと思っています。リフレッシュや体調管理の方法など、様々な技があります。それぞれの講師がそれぞれの技をいつでもご提供できます。その技を、どれでもいい、何か一つ、自分のものにしてほしいのです。

私たちは、皆さんの山登りをサポートする、いわばインストラクターのような存在です。皆さんが登るべき山を私たちが決めることはありません。自分が登りたい山は、自分で見つけてほしいと思うし、またそうあるべきだと思います。ただ、皆さんがどの山でもいいから登ろうとするならば、自分の場所の確認方法や非常時の対処法など、私たちはたくさんのヘルプを提供できます。そして、そのための準備はいつでも整っています。

山頂まで登りきったとき、皆さんは「自分とは何者か?」という問いに、きっと以前より広い視野から答えを与えることができるはずです。私たちの望みは、まさにこの地点にあります。その日を目指して、ぜひ一緒に歩いていきませんか。

「京都あすなろ教室」でお会いできる日を楽しみにしています。

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